・スポーツ後の早期疲労回復
・ぎっくり腰などの急性の痛み
・麻痺後のリハビリ運動
上記症状の回復の鍵は受動運動にあります!
連続した受動運動では副交感神経(リラックスしている時に働く)の作用が働き、毛細血管の一つ手前の抵抗血管が拡張します。
血液の流れが良くなり乳酸の代謝が早くなり、いち早く疲労回復する事ができます。
連続した運動を行ったにもかかわらず心拍数、血圧、呼吸数の増加が全くなく、心臓に無理な負担がかからないので体力がない高齢者や病後、術後で安静にしなければいけない方、妊婦さんでも無理なく安全に運動ができます。
連続したリズミカルな揺れによる運動が、自律神経をリラックスさせます。
(泣きやまない赤ちゃんをリズミカルに動かしてあげると寝つきが良くなるのもそのためです。)
セイフプレーンによる連続した受動運動を数千回〜数万回反復する事で、筋肉の伸縮運動が脳への電気刺激となって、脳梗塞等により中断していた運動神経を回復させる事も期待できます。
トレーニング、練習、試合などで脳や体に疲労が蓄積されると「集中力の低下」や、「判断力の低下」「正確な動作、俊敏な反応」が困難となります。
体の疲れはもちろん、脳の緊張を取り除いてくれるので自身の潜在能力を発揮できます。
自分の力で筋肉を動かせば必ず疲れはたまります。
それがストレッチだろうが、軽い運動だろうが・・・。
皆さん、少しの運動なら疲労はたまらないものと思っていませんか?
少しの運動で疲労回復すると思っていませんか?
筋肉を強くしても疲労がたまれば痛みが出る事もあります。
筋肉を柔軟にしていても疲労がたまれば痛みが出る事もあります。
その疲労の蓄積が筋肉を固くさせて痛みを発生させます。
その疲労を無視して筋肉を強くし、柔軟にしたところで根本的な解決策にはならないと言う事です。
よく言われる質問として、
「先生、膝が痛むんだけどどんなトレーニングしたら早く痛みが取れるの?」
「先生、腰痛で体曲がらないんだけどどんなストレッチしたらいいの?」
「先生、最近、スポーツ競技の記録が落ちているけどどんなメニューを取り込めばいいの?」
皆様、今も鍛えたり柔軟にしておけば痛みがなくなるという考えの方非常に多いんです。ただ筋肉を鍛えても柔らかくしても痛みは消えません。痛みの元になる疲労を取り除かない限りは症状の回復は見込めないと言うことです。
ここに、あるお医者さんが書かれた『膝に負担をかけない運動療法のすすめ』というパンフレットがあります。ざっとこういう内容です。
「まず体重が増えすぎないように注意すること。膝に負担をかける生活を避けることです。ただ、関節を動かすだけで、軟骨は関節液を吸い上げ、その栄養を補っています。ですから、運動しないと軟骨は栄養不足でますます磨り減って、変形していくことになります。膝に負担をかけない運動をすることは、とても重要な事です。
痛みが取れず、日常生活に負担のある時は、運動療法と併せて、薬が処方されます。痛み止めや湿布、また膝にヒアルロン酸の注射をする方法などがあります。」
これは膝に負担をかけない運動療法の大切さを述べていますが、最後は薬の話になって 膝に負担のかからない運動療法についての話は抜けています。重要とは言っているものの、答えがありません。
なぜないのか?
それはやりようがないからです。お医者さんでも、負担のかからない運動なんてものはあり得ないと思っているのです。
・交通事故後のリハビリ運動
・病中病後などの運動不足の補助運動
・脳障害などによる運動麻痺の回復運動
・老化による筋肉や関節運動の硬縮防止や改善
・自律神経の安定
・慢性的な体のコリや痛みの改善
・スポーツ選手のリラクゼーションおよび疲労回復
・エコノミー症候群の予防
このマシーンを開発した大塚大輔代表。
大阪在住の代表は平成7年に起きた阪神淡路大震災の揺れを経験しました。木造のみならず鉄筋や鉄骨で出来ている頑丈なビルや高速道路までもが見るも無惨に倒壊した状況を目のあたりにしたといいます。そうした状況を作り出した力学的な作用を人間に置き換えてリハビリ運動療法に利用できないかと考えたそうです。
その時の地殻変動は横揺れと縦揺れが同時に作用したものです。
上下、左右の複合的な三次元的力学が作用すれば固く丈夫な物でも、いとも簡単に動かすことが出来ることに着目しました。これと同じ現象を体に施せば、固い筋肉や拘縮している関節をやわらかくする事ができるだろうと考えたのです。
セイフプレーンの治療は機械で行います。
ただ、ローラーや牽引その他ボタン一つ押せば終わりという単純な治療ではありません。いかに患者さんがこの治療法を理解しリラックスして行うことが出来るかがポイントになります。
そのためにはセイフプレーンの安全性を説明し、正しい乗り方を教えながら治療をしていきます。
緊張で体に力が入っている状態、痛みを我慢して乗ると効果が半減します。また、セイフプレーンは体の揺れ具合を見ながら早さを調整します。
こまめなコントロール操作が大事になります。
セイフプレーンは私の手の代わりに行っていると常に考えています。
セイフプレーンはベットに寝た患者さんの体を動揺させながら「両足」や「両腕」を交互に上下運動させる事により歩行、ランニング、水泳、階段上がりなど様々な運動を受動的に行うことが出来ます。
運動のスピードは、最も低いリハビリモードから最も負荷の高いアスリートモードまで4段階に調整できますから、受ける方の体力に合わせられます。最大で10分間に1500回以上の反復動作が可能です。
受動運動はたくさんの回数をやって効果があります。もし、先生の手技だけでやると考えた場合、とても短期間でおこなえる事ではありません。
2008年ダンロップフェニックス限定で結成されたプロ集団があります。代表はダディこと大塚大輔先生。
それが「チーム・ダディ」です。メンバー構成は国家資格を有する施術所開業者の院長先生で、全国選りすぐりの優秀なセラピストトレーナー9人組です。 私もその一員として参加し、たくさんの選手のケアーをさせて頂きました。
大会初優勝のプラヤド・マークセン選手を担当(2008.11.20)した事が、とても素晴らしい思い出となりました。
『超疲労回復法!−驚異のパワープラント運動法−』
大塚 大輔 著
定価1,050円
どりむ社 刊